2007/01/07

あけまして、生まれました。

年明けて、スカパーで24を24時間連続で見る、という挑戦を2時間で断念。新年早々に挫折を味わった。24時間は長過ぎ。翌朝、奥さんの実家にご挨拶、など平凡な正月を過ごしていたはずの2日の夜中、奥さんにたたき起こされる。

「起きて!破水したかも!」と、寝てる時に言われてもサッパリ理解できない。最初に考えたのは「あれ、ここはどこだっけ」その後、ここは家です→奥さんが騒いでいる→妊婦→破水→赤ちゃん誕生?と5秒後に理解。

慌てて車を運転し、産婦人科に到着。奥さんが装置につながれて、ドクンドクンと赤ちゃんの心音が響き渡る。すると看護婦が来て、外で待っていろと追い出される。廊下は寒くて死んでしまいそう。

また入っていいよ、と言われて暖かい部屋に入ることを許可される。奥さんはまだ出産しそうになく、とりあえず寝てください、てもしかして外?とか思ったら毛布と、タオルを数枚渡され、寒い廊下に追い出される。奥さんは何か痛そうだけれど、暖かい部屋にいてうらやましいと思った。

与えられた毛布とタオルで寝袋状態を作り、廊下のソファーで眠る。ようやく寝れたと思ったら看護婦に起され、つらい。よくわからないが中に入れてくれるようだ。まるで罰を受けてるような気分がする。反省終わったから入っていいよ、みたいな。

中に入ると風船がどうのとか薬が何だ、みたいなよくわからないことを言われて「そうですか、おまかせしますよ」と言ったら、また追い出された。クイズの回答を間違って罰を受けている気分だ。

外に出ると、奥さんの両親も到着していて箱根駅伝を一緒に見た。生まれて初めて箱根駅伝を見たら意外と面白かった。ますます面白くなってきた所でまた看護婦に呼ばれる、奥さんがとても痛がっており、オケツを押してあげた。陣痛がきたらオケツを押す、これの繰り返し。箱根駅伝も気になる。

で、また追い出されると、順天堂大学の今井君が激走していた。中では奥さんの状況が刻一刻と変わっていたが中には入れてもらえない。立ち会い分娩のはずなのだが、奥さんは何やらいきんでいる。こんなはずではないのだが、まあ今井君が先頭に立ちそうなのでよしとしよう。

そして今井君がぶっちぎりの往路優勝をしたなあ、と思っていたら「だんなさん早くきなさい!」と看護婦に呼ばれる、こりゃいかん、とビデオやらカメラを手にして中に入った瞬間に赤ちゃんは産まれていた。

「疲れ果てた奥さん」「血だらけの赤ちゃん」「分娩室の器具」「その他もろもろ」に気を取られていてビデオなど取れなかったし、あまりよく覚えていない。残念だ。とりあえず医者の先生が記念写真を撮ってくれたからいいか、というとこらへんでまた追い出される。ダンナを冷遇する場所だなと思う。

続く

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